コケそうじ開発秘話(後編)

天然由来にこだわって生まれた” 環境と人に優しい”「コケそうじスプレー」 ヒットの裏の開発秘話。

今ではたくさんのお客様にご愛用いただいているコケ駆除剤「コケそうじシリーズ」。

前回の続き開発秘話・後編をご紹介致します。

前回の開発秘話・前編はコチラ

コケそうじスプレー

認知度を上げるための苦労

ようやく量産までこぎつけ、いよいよ発売まで至ることができましたが、次に難関となったのは流通ルートの開拓でした。

「コケそうじシリーズ」が皆さまの支持を得るようになった裏には、たゆまぬ営業努力がありました。

実は発売当初から売れたわけではなく、約2年間程は、思うように売れない時期が続きました。

営業部員が地方のホームセンターや種苗店へ何度も足を運び、商品の性能とこだわりを懸命に説明し続けましたが、なかなか成約には至らず苦悩の日々が続きました。時には商談に応じてもらえない事も多々ありましたが、営業部員は決して諦めることなく、多くの種苗店や代理店を廻り続けました。

 

そんな中、お客様からあるご意見を頂戴しました。

「イシクラゲ[※]に困っているんだけど、イシクラゲには効きますか?」と。

 

※イシクラゲとは・・・お庭や駐車場等に発生する濃い緑色をしたワカメ状の植物。雨が降ると水分を吸って膨らみ、ブヨブヨとしていてヌメリがあり、見た目は海藻に似ている。生命力と繁殖力が非常に強く一般的な除草剤では除去ができない。

 

営業担当者はその後すぐ研究所のスタッフにそれを伝え、すぐに詳しい研究・実験をしてみると、コケの中でも特に”イシクラゲ”に絶大な効果を発揮する、ということがわかりました。

それ以降、イシクラゲに高い効果を発揮することを全面にアピールしていったのです。当時、イシクラゲの駆除剤というのは他になかったため、当商品の認知度が徐々に上がっていくと同時に需要が増え始め、取り扱っていただける店舗様も増えていきました。以来、更に販路を拡大していき、今ではインターネットや雑誌などでも取り上げられ、多くのお客様の支持を得ているのです。

コケそうじスプレーのイシクラゲに対する経時変化を調査

※イシクラゲに「コケそうじスプレー」を噴霧したものと、未処理のもの、他社製品を噴霧したものの経過を比較したもの。他社製品は噴霧後すぐに表面が白く変化したが、その後やや黄色に変色した程度で、その後も特に外観の変化は見られなかった。それに対し、「コケそうじスプレー」を噴霧したものは、噴霧数日で黄色く変色し、一部白化(枯死)も認められている。その後、降雨と乾燥による膨張と収縮を繰り返しながら徐々に減少していることが確認できた。「コケそうじスプレー」は他社を凌駕する高い除去効果を示したことがわかる。

経時実験

パネフリ工業は、今後さらなる性能の向上と、環境配慮型商品の開発に積極的に取り組んで参ります。